平素は、京王グループをご愛顧いただきまして、まことにありがとうございます。
当上半期の京王グループは、堅実かつ効率的な事業活動を展開し、引き続き収益力の向上に努めてまいりましたが、特定都市鉄道整備準備金取崩額の特別利益への計上が前期で終了したことなどもあり、当第2四半期連結累計期間の純利益は106億円となりました。また、当期の中間配当金につきましては、1株につき3円と決定いたしましたので、あわせてご報告申し上げます。今後も、中間配当金を含む年間配当金を6円とすべく、利益の確保に努めてまいります。
「安全の確保」と「沿線価値向上策」を
着実に進めております
京王グループでは「住んでもらえる、選んでもらえる沿線」の実現を目指し、「鉄道事業の安全性と利便性の向上」と「沿線価値向上策への取り組み」を経営の大きな柱として、取り組んでおります。
鉄道事業では、法令等で定められた期限内に整備を完了させるため、自動列車制御装置（ＡＴＣ）の導入工事などの安全性向上策や、駅や車両のバリアフリー化工事などの利便性向上策を着実に推進するとともに、調布駅付近連続立体交差事業を継続して進めております。さらに、安全性の確保は最大の使命であり、最高のサービスであると考え、「運輸安全マネジメント」への取り組みを通して、事故の未然防止策を講じております。これらの施策を強力に進めるため、当期の鉄道事業投資額は549億円を見込んでおります
また、「沿線価値向上策への取り組み」につきましては、「沿線活性化策の推進」と「グループ事業競争力の強化」を推進しております。沿線を活性化し、魅力を高める諸施策を積極的に進めることで、将来にわたって当社沿線が活力を維持できるように取り組んでいくほか、沿線内外においてグループ事業の拡大と、競争力の強化を図ってまいります。
引き続き、京王グループの企業理念である「信頼のトップブランド」の確立を目指して、グループ一丸となって取り組んでまいりますので、皆様の一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2008年11月
