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トップメッセージ

「信頼のトップブランド」を目指し「安全性の向上」と「沿線の活性化」に取り組むとともに、沿線の生活基盤の維持に努めてまいります。京王電鉄株式会社 代表取締役社長 永田正

 平素は、京王グループをご愛顧いただきまして、まことにありがとうございます。
 はじめに、2011年3月11日に発生しました東日本大震災により被災された皆様に、心からお見舞い申し上げるとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。この震災は、私たちがこれまで経験したことのない甚大な被害を引き起こし、未曾有の大惨事となりました。電力需給ひっ迫にともなう節電対策や、原子力発電所の事故の影響など、いまだ予断を許さない状況が続いておりますが、京王沿線の生活基盤の一端を担うという使命感を持って、グループ一丸となってその役割を果たしてまいりたいと思います。
 さて、当期(2010年度)の京王グループは、「京王グループ中期5カ年経営計画(2010〜2014年度)」に基づき、公共輸送機関として欠かすことのできない安全性の向上や沿線の活性化を推進するとともに、「コスト構造の転換」と「財務体質の強化」を重視し、各セグメントにおいて着実な事業活動を展開してまいりました。しかしながら、震災後の電力供給不足による節電対応や消費者心理の冷え込みなどは、当期の決算に大きな影響を与え、その結果、連結当期純利益は92億円、京王電鉄における当期純利益は86億円となりました。
 なお、当期の期末配当金につきましては、震災による業績への影響はあるものの、1株につき3円(中間配当金を含めて年間6円、連結配当性向39.5%)といたしました。

「京王グループ中期5カ年経営計画」の重点施策を着実に遂行してまいります。

 東日本大震災により京王グループの事業活動にも大きな制約が生じたほか、消費者心理の冷え込みなど、今後も厳しい経営環境が続くものと予測されますが、このような状況においても「京王グループ中期5カ年経営計画」の重点施策である「さらなる安全性・サービスの向上」と「沿線の活性化」を着実に遂行し、「コスト構造の転換」と「財務体質の強化」の実現に向けて努力してまいります。
 鉄道事業においては、公共輸送機関として欠かすことのできない「さらなる安全性の向上」を最重要課題とし、引き続き安全マネジメント体制の強化やATC(自動列車制御装置)の整備を推進していくとともに、新宿駅においてホームドアの導入に着手いたします。また、調布駅付近連続立体交差事業を着実に進行させるとともに、笹怦ネ西の鉄道立体化について事業化に向けた手続きを推進してまいります。
 「沿線の活性化」への取り組みでは、京王吉祥寺駅ビルの建替え工事を着実に推進するとともに、調布・笹怎Gリアなどの沿線拠点の開発を進めてまいります。また、東府中・つつじヶ丘の両駅において新規の商業施設を開業させるほか、代々木公園前に賃貸マンションを竣工させるなど、将来にわたって当社沿線が活力を維持していくための諸施策を展開してまいります。
 これらの施策に取り組むと同時に、ローコスト経営の徹底などにより「コスト構造の転換」と「財務体質の強化」を実現し、今後も着実な利益確保に基づく連結配当性向30%以上を目標とする株主還元策を実施してまいります。

 東日本大震災により、京王沿線においても生活環境に大きな影響がもたらされました。沿線のインフラを守り、沿線の生活基盤を維持することにより、すべてのステークホルダーから支持されることが、京王グループの経営理念である「信頼のトップブランド」の実現につながるものと確信しております。こうした意識をグループ社員一人ひとりが常に自覚し、着実に日々の業務に取り組んでまいりますので、皆様の一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2011年6月

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