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ごあいさつ 京王電鉄株式会社 代表取締役社長 社長執行役員 紅村 康

 平素は、京王グループをご愛顧いただきまして、まことにありがとうございます。

 はじめに、新型コロナウイルス感染症により、影響を受けられた皆様に心からお見舞い申し上げます。

2020年度決算

 当期(2020年度)の京王グループは、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底しながら積極的な営業活動に取り組んだほか、投資計画の見直しや、不要不急の経費の徹底した削減、社債発行などによる資金の確保に取り組み、社会インフラを担う企業グループとして事業活動の継続に努めました。しかしながら、運輸業、流通業、およびレジャー・サービス業を中心に大きな影響を被り、当期の決算については、不動産業を除く各セグメントで減収となり、営業収益は対前期27.3%減の3,154億円、純損失は275億円となりました。

 大幅な損失を計上しましたが、過去からの株主還元の実績等を勘案し、当期の期末配当金につきましては、1株につき20円といたしました。なお、中間配当金として1株につき20円をお支払いしておりますので、当期の年間配当金は1株につき40円となります。

新型コロナウイルス感染症への対策

 新型コロナウイルス感染症への対策については、対策総本部が中心となり、お客様と従業員の安全を第一に、電車やバス車両、各種設備の定期的な消毒と運行中の車内換気に取り組んだほか、緊急事態宣言の再発出期間中は国土交通省および1都3県からの要請を踏まえて終電時刻の繰上げを実施しました。また、商業施設やホテルにおいて、店頭での消毒液の設置や施設内の定期的な消毒、ソーシャルディスタンスの確保などに取り組みました。

2020年度における主な取り組み

 鉄道事業では、京王線(笹塚駅〜仙川駅間)連続立体交差事業について、事業主体である東京都とともに用地取得や土留杭の設置工事、高架化のための準備工事を進めました。座席指定列車「京王ライナー」は、平日の朝間および夕夜間時間帯の運行を拡大しました。安全性向上策では、ホームドアの整備や監視カメラの設置などを引き続き進めました。自然災害への備えについては、鉄道施設の耐震補強工事や大雨・強風対策工事を引き続き進めました。今後も、「『安全』は最大の使命であり、最高のサービスである」ことを常に意識し、さらなる安全性の向上を目指して日々努力してまいります。百貨店業では、入退場管理システムを導入し、会場が密となることを防止しながら催事を開催したほか、EC(電子商取引)の強化に取り組みました。また、ホテル業では、テレワーク等の新しい生活様式への変化を捉えた客室プランを積極的に開発・販売したほか、レストランや宴会場について、感染防止対策を徹底した営業体制の確立に取り組むなど、グループが一丸となって営業活動に取り組みました。

 2021年度においては、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底しながら事業活動を継続し、「ゼロベースでのコスト構造の見直し」「時流を捉えた機動的な増収施策の推進」「ニューノーマルを見据えた事業構造の抜本的な見直し」を3つの軸として、収益力改善に向けた取り組みを早急にはかりながら、手元資金の減少を一刻も早く食い止める利益水準への回復にグループ全体で取り組んでまいります。

 グループ一丸となってこの難局を乗り越えてまいりますので、皆様の一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2021年6月

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