挫折の先に見つけた、心から続けたいと思う日々 「幡ヶ谷六号坂通り商店街」の一角にたたずむカフェ&ワインバー「Cyōdo(チョウド)」。パリのブティックのような洗練された外観が目を引く同店の店主が、山口萌菜さんです。弱冠24歳で店を構え、現在メディアからも注目を集める存在ですが、実は自身のキャリアにはずっと悩んできたのだそう。 「3歳からピアノ一筋で、ピアニストを目指していました。でも、19歳の頃に『自分には才能がないな』と悟り、地元にいても将来が見えないし、思い切って上京しました。東京では、モデルや飲食店のキッチンスタッフに挑戦したものの、どちらも忙しさや収入に波があり、生活リズムを整えるのが大変で。 安定を求め、一度は飲食業から離れたことも。 「料理だけは好きで、趣味として休日にポップアップを開催していたんです。それに目を留めてくださった方から『自分の物件で店を開かない?』とお声がけいただいて。好きなことを自分らしく仕事にできるチャンスだと思い、勢いでお店を開いたって感じです」 その物件も1年余りで建て壊しに。次の場所として選んだのが幡ヶ谷でした。 「商店街の雰囲気が本当に温かくて。近くの飲食店がお弁当にちょっとだけおまけを足してくれたり、店先で近所の方と話したり、そんな自然な交流が心地よくて気に入っています。今はお客様はもちろん、地域の方やスタッフも〝ちょうどいい〟と思えるお店を長く続けていきたいと思っています」11京王沿線で自分らしく輝く人の、気になる“ 等身大の暮らし”。第2回は、幡ヶ谷にあるカフェ&ワインバー「Cyōdo」の店主、山口萌菜さんです。フランスでは食前酒として親しまれている「スーズトニック」880円など、お店には山口さんがセレクトしたこだわりの洋酒がずらり。思思わわぬぬチチャャンンススがが舞舞いい込込んんででくくるる好好ききななここととをを続続けけてていいれればば、、Profile山口 萌菜/やまぐち もな。1996年生まれ、三重県出身。幼少期にヨーロッパに滞在。モデルや飲食店勤務などを経て、2020年にカフェ&ワインバー「Cyōdo」を開く。Vol.2 幡ヶ谷山口さんのお店Cyōdoどの時間に来ても食べたくなるメニューがある「ちょうどいいお店」が店名の由来。朝~昼は軽食やスイーツを、夜は本格的なお料理をナチュールワインなどとともに楽しめます。K 幡ヶ谷駅下車徒歩8分山 口 萌 菜 さんさん山 口 萌 菜20代前半は模索の日々でしたね」ああ のの 人人 にに 聞聞 くくCyōdo黄身のトロッと感が絶妙な「クロックマダム」1,650円。お酒との相性も抜群!
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