あいぼりー112号
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まちどころこの街の“顔”をたずねて幾度の試練を乗り越えて再オープンノスタルジックな喫茶店で安らぎのひとときを無数の掛け時計にランプ、落ち着いたジャズ、手作りのカップの中で静かに湯気を立てるコーヒー。温もりと懐かしさを感じながら憩いのひとときを過ごせる「珈琲屋マロコ」は、1970年に開店した古民家風カフェだ。〝マロコ〞とはロシア語で「牛乳」の意味。もともとは牛乳店だった創業期を振り返り、オーナーの佐野邦男さんは穏やかに笑う。「当初はガラス張りのおしゃれな喫茶店だったのですが、まったくうまくいかず(笑)。ウッディな店に方向転換し、ふと目にした古時計を飾ったら、不思議としっくりきたんです。以来、古民家風のスタイルを確立しました」それにより、多くの人たちから支持を得ることに。しかし、建物の建て替えで、2015年に閉店となった。「再開の予定はなかったんです。でも、心の張り合いを失ってしまって、2018年の7月に再オープンすることにしました」同時に、メニューを軽食中心に一新。ただ、インテリアや骨董品などは引き継いで使用し、以前の店舗の雰囲気を蘇らせた。「昔からの常連さんだけでなく、前のお店に通っていた親にすすめられて……という若い方も来てくれますね。モットーは、この現代社会でくたくたになった人が、少しでもゆっくりできるお店。情報も人も早く動く社会への、のんびりとした反抗なんです」K府中駅下車徒歩3分 B府中市府中町2-6-1プラウド府中セントラル店舗1FJ11:00~19:00 Y火曜日 T☎042・361・2464 Wwww.instagram.com/marokocoffee/1.入り口にある時計は、佐野さんが購入した記念すべき骨董品第1号。2.店を訪れた人が自由に書ける「マロコノート」。歴代のノートも大事に保管されている。3.店内には佐野さん自身が焼いた陶器も多数置かれている。写真の馬は市販のものと見まがう出来。4.「たまごサンド」(単品550円)は、昆布入りのふわふわオムレツと海の苔り、辛子マヨネーズが見事なバランスの人気メニュー。すっきりとしたオリジナルブレンドのコーヒーと一緒に。1324府中その駅に降り立ったらぜひ訪れたい、地元で愛される人気スポットや、知られざる名店の数々。2015年に惜しまれながらも閉店した人気のカフェが、レトロな趣はそのままに、人々の憩いの場として戻ってきた。当店は京王沿線のクチコミ情報サイト「街はぴ」に投稿されました。詳細はP.16をご覧ください12ivory 2019 January

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