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トップメッセージ〜学生の皆さんへ〜

Satoshi Tsumura

代表取締役社長 社長執行役員

PROFILE

文学部卒
1988年 京王帝都電鉄株式会社入社(1998年 京王電鉄株式会社に社名変更)
2012年 総合企画本部 沿線価値創造部長
2015年 株式会社リビタ 代表取締役社長
2018年 取締役 経営統括本部 グループ事業部長
2020年 執行役員 経営統括本部 経営企画部長
2021年 取締役常務執行役員
2022年 代表取締役社長

経営ビジョン

ご承知の通り、新型コロナウイルスの感染拡大は、京王グループに創業以来最大と申し上げていいレベルのインパクトをもたらしています。今後、人流はコロナ拡大前の水準には戻らないことを覚悟せざるを得ません。大多数のお客様が、毎日決められた時刻に郊外から都心部へ揃って通勤する時代は過去のことと割り切り、変容した生活様式に適合していくために、我々自らが能動的に移動需要を創出していかなければならない時代になったのだろうと思います。

経営環境がどう変化しても、定時運行の維持、長年培ってきた安全・安心の価値観は、絶対に変えてはいけないグループ全体の背骨とも言うべき大切な価値観です。お客様の大切な命をお預かりしているという社会的使命を常に忘れることなく、安全文化を進化させていかなければなりません。

加えて、これからは需要創造=新しい価値を創出するクリエイティビティが一層求められます。生活様式が変化するということは、街に求められる機能も変化していかなければならないということです。鉄道会社は、沿線エリアで暮らす人々の生活スタイルを牽引する存在であるべきです。一律的な共通モデルは最早存在しない時代であるからこそ、地域としっかり向き合い、多様化した価値観やエリア特性に即したサービスの開発を進めていく必要があります。これこそが、まさに「まちづくり」そのものであり、京王グループが、社会から最も期待されている役割です。そしてまた、こうした取り組みが、サステナブルな沿線社会の実現にもつながるものと考えています。

総合職に期待するもの≒皆さんと一緒に創り上げていきたいもの

「個人ではできないことができるから会社に就職した」……これは私が入社して5年目くらいに当時の上司から聞いた、未だに忘れられない言葉です。自己の実現したいことを追い求めるという、起業家的精神に溢れた言葉だと思いませんか。

教科書のない時代だからこそ、私たちは新しい価値を生み出す創造力を培っていく必要があります。そして、創造力を養うキーは、成長志向が強いかどうかではないでしょうか。組織の大小や社歴は関係ありません。自分たちの技術やサービス、その源泉である「思い」や価値観を提供することで、社会の変革につなげたいと思うこと。そのために成長を志向すること。こうした文化を持つ集団がイノベーションを生み出すのだと思うのです。

もちろん会社ですから、組織の論理もあり、自分が思い描くように進まないことも多くあります。私自身も、壁にぶつかったり、挫折したり、多くの失敗を経験しています。当社自体も、決してイノベーティブと評価される企業ではないかもしれません。でも、前述のような企業文化を、社員の皆さんと一緒に創り上げていきたいと考えていることを心に留めておいていただければ、と思います。

就職活動生へのメッセージ

就職活動とは文字の通り、職に就くための活動です。では、何のために職に就く=仕事をするのでしょうか。日頃こうしたことを考えることは少ないのですが、人生でそうは多くない就職活動の機会に、1回考えてみてもいいかもしれません。

こういう問いかけをした私自身、一般的に通用する答は持ち合わせていません。仕事をする目的は人それぞれ千差万別ですし、どれが正解ということでもないような気がします。生活のためでもあるでしょうし、趣味のため、自己実現のため、様々な理由が複合的に存在するのだと思います。私が就職活動をしていた頃は、恥ずかしながらこうしたテーマに真剣に向き合ってはいませんでした。入社以来30年超が経過しましたが、働く中で朧気に見えてきた、というのが正直なところです。前述の上司の言葉のように周囲の方々から啓発されたところが非常に多く、働く意味を見つけるということよりも、京王に入社して上司・先輩・同僚・後輩に恵まれたことの方に感謝しています。

あまり哲学的に考えても仕方のないテーマかもしれませんが、京王グループはお客様・生活者の幸せな生活形成に貢献することが、最もコアな社会的役割であろうと思います。安全・安心の価値観を守ることも、イノベーティブな気風で新しい価値を提供することも、すべてが「お客様の幸せのため」という共通軸に立脚していると考えてます。

京王グループは直接エンドのお客様との接点が多い業種で構成されています。私も、そうした業種を経験してきましたが、お客様にご満足いただけた際に、最も自己の存在感を感じることができました。もちろん失敗もありますが、周囲の仲間と喜びや挫折といった同じ思いを共有することが、自分にとって働きがいを感じる瞬間ではないかと思っています。

何のために働くのかというテーマに対する答は、多様な価値観があってしかるべきですが、今後入社する方々とも「お客様の喜ぶ姿を見るため」という思いだけは共有したい。その結果としての喜びや挫折を共有できる仲間として、当社に加わっていただくことを望んでいます。