ミカン下北 | プロジェクト | 採用情報 | 京王電鉄株式会社

PROJECT


プロジェクト : ミカン下北

エリアの魅力を開花させる、
共創で始まった「ミカン下北」

KEIO PROJECT "MIKAN SHIMOKITA"

KEIO PROJECT "MIKAN SHIMOKITA

KEIO PROJECT "

KEIO PROJECT "MIKAN SHIMOKITA

KEIO PROJECT "

KEIO PROJECT "MIKAN SHIMOKITA

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KEIO PROJECT "MIKAN SHIMOKITA

KEIO PROJECT "

KEIO PROJECT "MIKAN SHIMOKITA

古着や音楽、演劇などのサブカルチャーで有名な下北沢。そんな下北沢駅の高架下に2022年3月、新施設「ミカン下北」が誕生しました。下北沢の自由で雑多な空気の中、街の魅力を「常に変わり続け、未完成であること」と捉え、これまで以上に多様な人々がジャンルを超えて混ざり合う場を目指しています。今回のプロジェクトに携わった京王電鉄、ヒトカラメディア、コネルの皆さんに、プロジェクト発足の経緯や、協業で生まれたシナジー、今後のミカン下北について語っていただきました。

菊池 祥子Shoko Kikuchi

開発推進部
開発担当

2006年入社。ショッピングセンターの運営管理を行うSC営業部にて現場を経験した後、子育て世代や高齢者向けの住宅開発を担当。京王ストアへ出向し、ドラッグストアFC事業の立上げ、店舗の改装・新規出店、営業戦略立案など小売業の立場も経験。2020年7月に京王電鉄へ復職し、ミカン下北の立上げを担当。

八角 僚Ryo Yasumi

開発推進部
開発担当

2012年入社。駅・車掌実習を経た後、ショッピングセンターの運営管理を行うSC営業部に配属。7年間大規模~小規模施設まで、沿線商業施設の運営管理、新規施設の開業やリニューアル業務に携わる。2020年7月に開発推進部開発担当へ異動し、ミカン下北の立上げを担当。

山田 菜々Nana Yamada

開発推進部
開発担当

2018年入社。駅・車掌実習を経た後、ショッピングセンターの運営管理を行うSC営業部に配属。トリエ京王調布にて施設の運営管理全般や街との融合を目指した調布ならではの集客販促業務に従事。2021年7月に開発推進部開発担当へ異動し、ミカン下北の立上げを担当。

影山 直毅Naoki Kageyama

株式会社ヒトカラメディア
デベロップデザイン事業部
コミュニティサクセスチーム
マネージャー

ワークプレイス「SYCL by KEIO」の共同運営パートナーであり、“働く”をきっかけとしたプレイヤー発掘・ コミュニティ作りを行う。

足立 章太郎Shotaro Adachi

株式会社コネル
クリエイティブディレクター/書道家

開業プロモーション、ロゴ作成などをメインに、ミカン下北のブランディングを担当。下北沢を舞台にした挑戦に密着する WEBメディア「東京都実験区下北沢」の共同編集も行う。

澤邊 元太Genta Sawabe

株式会社コネル
プロデューサー/プランナー

開業プロモーション、ロゴ作成などをメインに、ミカン下北の ブランディングを担当。下北沢を舞台にした挑戦に密着する WEBメディア「東京都実験区下北沢」の共同編集も行う。

ワークプレイス「SYCL by KEIO」の共同運営パート ナーであり、“働く”をきっかけとしたプレイヤー発掘・ コミュニティづくりを行う。

開業プロモーション、ロゴ作成などをメインに、ミカン下北の ブランディングを担当。下北沢を舞台にした挑戦に密着する WEBメディア「東京都実験区下北沢」の共同編集も行う。

Chapter1.

見えないブレーキを外した、
全く新しいコンセプト

菊池
下北沢駅の高架下開発は10年以上前から計画されていました。具体的な施設のイメージなどが固まったのが3、4年ほど前でしょうか。
八角
駅に近い街の中心エリアなので、商業施設にすることはほとんど決まっていました。しかし検討を進める中で、やはりこれからの時代は商業だけじゃだめだと。何を掛け合わせていくか、考えていたところで結びついたのが……。
影山
僕たちヒトカラメディアですね(笑)。初めてお会いしたのは2、3年前でしょうか。もともと別のプロジェクトでご一緒させていただいて。
八角
その頃から“働く”という観点からのまちについては話をしていて、今回「それ、実際に下北沢でできたら面白いんじゃない?」と。
影山
ヒトカラメディアは“「都市」と「地方」の「働く」と「暮らす」をもっとオモシロくする”をビジョンに掲げているんですが、その点下北沢は、都市でも地方でもない不思議な場所。街の魅力を高めていくために欠かせない、人の多様性も備えています。これからもっと面白くなる街なんです。そのポテンシャルをもっと広げたいと思いました。
山田
そんなヒトカラメディアさんがつなげてくださったのが、コネルさんですね。
影山
コネルさんのコンセプトと京王電鉄さんの目指している先が、すごく近いところにあると感じたんですよね。それでぜひ一緒にやりたいなと思い、コネルさんにお声掛けしました。
足立
コネルのコンセプトは「未来の体験をつくる」です。
澤邊
挑戦とそれに伴うトライアンドエラーの過程をあえて世に出し、実験的な機会を提供したいという、コネルの思いとつながりがあって、今回「実験」というコンセプトを提案しました。
菊池
この「実験」というキーワードが、プロジェクトの可能性を大きく広げてくれたんです。テーマが「実験」というだけで、やっぱりチャレンジしやすくなる。当社に自然とかかっていたブレーキを、外してくれる言葉だったと思います。
八角
これまでつながりのなかった人をお誘いしてみたり、街の商店街を巻き込んだり。いろんなことを「やってみましょうよ!」と言えるようになりました。

Chapter2.

実験区としての下北沢の魅力

菊池
「ミカン下北」という名前の由来は“未完”。「遊ぶと働くの未完地帯」というコンセプトのもと立ち上げられました。下北沢は、多様な文化が交差し、絶えず自由に編集され、変わり続ける街。つまり常に“未完”であり続けるところに下北沢の普遍的な魅力を見出し、“未完”だからこそ生まれる実験や挑戦を促したいという思いがありました。
足立
僕、実は下北沢に行ったことがなかったんです。18歳で上京して一度も(笑)。下北沢という街のイメージもぼんやりとしかなくて。でもむしろそういう自分だからこそ、思い込みなくピュアに街の良さを見られるかもと。
澤邊
プロジェクトが始まってから「ちょっと下北に行ってくるわ」って出て行って、1日中フィールドワークしていて。全然連絡つかないし、帰ってこないし。驚きましたよ(笑)。
足立
とにかく写真をたくさん撮りました。300枚超えてました。普通の街にはないライムグリーンの壁や、建て直せばいいのに、っていうくらい荒々しい質感の病院の壁とか。でも、あえて“そのまま”を大事にしている感じが街に合っていると思いましたし、その集積が下北沢らしさをつくってるんだろうなって。いろいろな発見がありました。
影山
そんな普通の街とはちょっと違う下北沢という街で、何かを仕掛けたいと思っている人、下北沢を面白がりたいと思っている人同士が出会う場所をつくれば、絶対に面白いシナジーが生まれるという確信がありました。
八角
下北沢に“働く”という新しいエッセンスを加えて、これまで以上に多様な人々がジャンルを超えて混ざり合う場をつくり、その中で生まれた「やってみたい」という誰かの思いを、共感する仲間と協創し、育てていく。そのサイクルが生まれれば、新しく様々な活動が街に溢れ、下北沢全体の活性化に寄与することができると、私たちは考えています。

Chapter3.

三角ではなく円
オープンでフラットな協力体制

影山
京王電鉄の皆さんは常にオープンマインドでした。「まずは聞かせてください!」という前のめりの姿勢で、けれど決して上からではなく、同じ目線にいてくださる。
八角
今までの当社の発想やこだわりからは一度離れて、もっと新しいいろいろなものを混ぜていこう、社外の方の意見をたくさん聞こうという意識があったんです。きっとその方が面白いものができると思っていたので。
菊池
どんなアイデアでも聞いてみたい!と思っていましたよね。その上で、それがお客様にとって本当に良いものなのか、その視点は常に忘れずに。
山田
そういう意味で「下北妄想会議」は面白かったですね!
影山
下北沢の街やミカン下北を活用してやってみたいことを妄想し、発散し合う会議ですね。「これ面白くない?」という妄想をなんでも持ち寄ってもらえる場にして、アイデアが生まれる仕掛けができないかと用意したプログラムです。
足立
ミカン下北のテナントさん、下北沢の街の方々に加え、下北沢以外からの参加者まで幅広くご参加いただきましたね。
澤邊
皆で妄想の実現に向かっていくときは、チームとして不思議な一体感がありました。三角じゃなくて、丸になったような……。
影山
お互いがお互いにカチっとはまりましたよね!
菊池
私もずっとワクワクしていました。初めて皆さんにお会いしたときも、新たにつないでいただいた方々とお話しするときも「今まで知らなかった、新しい世界だ!」と。私たちだけではできなかった、届かなかった場所に連れていってもらえた気がします。

Chapter4.

地元の声はアイデアの宝庫

澤邊
京王電鉄さんは、毎日多くの地元の人と会話しています。まるで友達に会ったときのように、今日あったことなんかを話しているのを見て、すごいなと思っていました。
足立
地元を知らないとわからないこと、地元に入り込まないといけないこと。すべてをおさえた上で、6つもある商店街のステークホルダーとその先にあるコンテンツにまでつながっていらっしゃるんです。そのつながりを最大限使って集めた情報から、僕たちがアイデアの種を探すという。
八角
少しでも「面白いことができるかも!」ってものは、すぐに持ち帰ります(笑)。
影山
打ち合わせが盛り上がっているなと思ったら「地元の人がこんなこと言っていてね…」。と話してて(笑)。そこですでに新しい活動の種が生まれているんですよ。そんなやり取りが日常茶飯事でしたね。

Chapter5.

京王の姿勢が感化した、
ここにしかない熱量

澤邊
現在ミカン下北に入ってくださるテナントさんは、皆さん色が濃くて、すごい熱量を持っています。
足立
京王電鉄さんの姿勢や熱量にやられて入居を決めたと、テナントさんからよく聞きます! つくり手の熱量が、テナントさんがコンセプトを理解し実現するための熱量につながっている。この熱量は、ミカン下北にしかないと思います。
菊池
これまでのテナントさんとの関わり方とは全く違いますね。売上のことだけじゃなく、新しいチャレンジや出会い、未来について対話できるのが本当に嬉しいし、楽しい!
ここからは、今後のミカン下北の展望について話していきましょうか。
山田
大学生のときは古着を探しによく下北沢を訪れていましたが、社会人になってからはほとんど行っていなくて、友人にもそういう人が多いんです。ミカン下北ができたことで、下北沢が学校や会社帰りにふらっと寄れる場所になって、あまり下北沢に行っていなかった人にも来ていただける街になったらいいなと。そんなきっかけになれると嬉しいです。
足立
コネルはクリエイティブスタジオとして入居することになっているので、ミカン下北のそのコンセプトを一番よく体現し、施設全体をリードする存在でいたいと思っています!
澤邊
この街でできる新しいことを探して、いろいろな人を巻き込んで。そうすることで、テナントさん、街の人、そして下北沢全体にいい影響を与えられるんじゃないかなと思います。
影山
ミカン下北に集まった人たちが、ただ部屋で仕事をするだけにならないよう、コミュニケーションで内面を開き、人と街をつなげる接続点になりたいです。
八角
施設は運営されながらどんどん変わる、生き物のようなものだと思うので、“実験”や“働く“というコンセプトは、継続されても数年後に変わっていてもいいと思うんです。ただ、開発にあたってたくさんの人が込めたいろいろな思いはこれからも引き継がれてほしいですね。
菊池
このような運営方法そのものがまさに「実験」だと思います。それを受け入れられる土壌がこの下北沢という街にはあります。この街では追い風が吹いている。まずはこの追い風の中でたくさんの「実験」をし、どんどん他の沿線にも届けていきたいです。