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「発見、安全安心のヒミツ」ポスター

明日の電車の乗り心地は、今日の終電後につくられる。

Vol.3

掲出期間 : 2017年1月4日〜3月1日

鉄道事業本部 工務部 施設管理所
明日の電車の乗り心地は、
今日の終電後につくられる。

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発見、安全安心のヒミツ
発見、安全安心のヒミツ 京王電鉄の毎日の安全で安心な運行は、どのように支えられているのか。そのヒミツを、現場の声を交えながらリポートしていくこのシリーズ。Webでは、車内の広告で伝えきれなかったお話をご紹介していきます。

Vol.3 鉄道事業本部 工務部 施設管理所 〈軌道担当 金子亮介〉

工務部の施設管理所軌道担当とは、いわば線路の総監督のようなところ。線路の補修や工事の計画立案・発注・施工管理など、線路の保守に関するほぼ全ての業務の管理を行っている。京王線・井の頭線を6つのエリアに分け、それぞれのエリア別に線路を検査している。「ここに傷や摩耗がある」、「ここが何ミリゆがんでいる」など、施設管理所は検査結果を確認するとともに補修の必要な場所を判断し、工事の完成までを総合的に管理する。

タンピング クランプ

ヒミツ1安全は、終電の後につくられる

写真はマルチプルタイタンパー、通称マルタイ。線路上をゆっくりと進みながら、レールのズレやゆがみを補正していく。マルタイによる作業は年間計画によって進められ、年1回〜2回の周期で補正が行われる。線路は、列車が走ることでレールが沈降し、ゆがみが生まれる。マルタイは、クランプというツールを使いレールを引っ掛けて持ち上げ、タンピングというツールで砕石を突き固めることで高さを補正していく。また、マルタイはレールの高さの他に、左右のゆがみを直すことができる。作業は終電後から始発までの3時間ほど。深夜1時半から4時半頃に行われる。

ヒミツ21ミリ単位の仕上げは、人間の手作業

マルタイのなかった時代は、その仕事をすべて人間の手でやっていた。状況によっても変わるが、人力での保線作業のスピードは、1日に50m〜100mほどだ。マルタイを使えば1日に400m〜500mと、作業効率は飛躍的に向上した。しかし、「マルタイだけでは十分でなく、現場の人間の経験と勘が必要」と金子さんは言う。マルタイの作業は4人で進め、マルタイが機械的に直した後で、微調整が必要な箇所を人の手で補正していくのだという。現地で微調整をする人間は、目で見て1ミリ、2ミリのズレまで補正できる。機械と人間の協同作業により、ミリ単位という精度の高さで安全な線路に仕上げているのだ。また、橋などマルタイでの作業ができない区間は人の手によって保線作業が行われている。

ヒミツ3「線路は生きている」。油断は一切ない

検査は線路の健康診断のようなもの。線路の検査は基準月が決められ、検査項目に基づき厳密に行われている。地理的要因や気温の変化などにより線路の状態が変わるため、「“線路は生きていると思え”と先輩から教わってきた」と金子さん。線路の健康は、お客さまの安全の源。毎日、線路の温度まで細かく気を配りながら、綿密な保線計画を立てている。
保線作業は、列車の安全はもちろん、運転のしやすさや乗り心地にも大きく関わる仕事だ。金子さんが現場でマルタイを担当していた際には、運転士から担当した区間が「すごく運転しやすかった」と言われたことが本当に嬉しかったという。

ヒミツ4学んだことは全て、お客さまのために

金子さんは、2004年に京王電鉄に入社し、2006年から2012年までは保守点検などの現場などを経て、現職に配属。現場を渡り歩いた経験が今の仕事に活きている。また、祖母の会社が建築業だったこともあり、学生時代は土木を学んでいたという。その素養は、鉄道施設の管理という仕事にも通じるものだ。
金子さんには、小学4年生と2年生になる二人の子どもがいる。「会社の企画で、親の仕事を見に来る機会がありましたが、あまり興味はなさそうでした」と笑う。しかし、「私たちの仕事は、お客さまに気付かれることはほとんどありませんが、一番のやりがいは乗り心地良くスムーズに電車が走っていることですから」という言葉には、お客さまの安全・安心を守る仕事への誇りと誠実な姿勢が表れている。

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