購入・予約

購入・予約

開発秘話開発者が語る「新型5000系」の軌跡

京王ライナーのご利用にあたり、お客様にとって一番初めの接点となる「京王チケットレスサービス」や
新宿駅に設置された「京王ライナー専用券売機」などを開発された事業開発課 花井課長補佐にお話を伺います。

【Q】まずは花井さんのいらっしゃる事業開発課がどんな課であるか、教えてください。

事業開発課は、自動改札機や券売機など駅にある機器の管理とICカード関係の業務を軸に、今回の京王ライナーのような新たなサービスや、新しい時代に合った働き方の「仕組み作り」を行う部署です。

具体的な業務内容について

  • 【Q】京王ライナーに関して、具体的に作った「仕組み」にはどういったものがあるのでしょうか?

    今回私が携わった新たな仕組みで、お客様の目に触れる機会の多い言わば「表舞台」のものとしては、「京王チケットレスサービス」(WEBサイト上で座席指定券を購入できるサービス)と、新宿駅の京王ライナー専用券売機と満席・空席の表示器があります。「裏方」にあたるものも実は非常に多く、座席の在庫を制御するシステム、クレジットカードの決済を行うシステム、車内検札用システム、売上を集計するシステム、異常時にお客様にいち早く情報をお伝えするシステムなどがあります。

  • 写真

【Q】システムを作る上でどのような点に気を付けて取り組まれていましたか?

「京王ライナーに乗ってみようかな」と思って下さったお客様にとって、最初の接点となるのが「京王チケットレスサービス」や「京王ライナー専用券売機」です。
つまり、お客様の京王ライナーそのものに対する第一印象を決定づける非常に重要な部分です。
どうすれば、迷うことなくスムーズにお使い頂けるか、そして「また乗ってみよう」と思って頂けるかを常に考えながら開発に取り組みました。

  • 【Q】仕組み作りはかなり試行錯誤を繰り返したと伺いました。

    当社にとっては初めての取り組みであり、社内には誰も経験者が居ないという状況でした。一方、多くの同業他社様で座席指定列車を導入されていますから、まずは「先輩」に学ぶところから始めました。直接ヒアリングをさせて頂くこともあれば、実際に各社の有料特急を利用してみるなど研究を重ね、京王の条件に合う仕組みを決めていきました。
    こうしてある程度進めたところで、運転士、車掌、駅係員など現場で働く社員から意見を募り、軌道修正しながら仕上げていったというのが仕組み作りをするにあたっての大きな流れになります。
    仕組みが出来上がっても、何十個もある仕組みが正常に作動するかどうか、試験作業を連日行うこともありました。

  • 写真

【Q】意見を集約するのはかなり大変な業務だと思いますが、修正に活かすことができた意見はどのようなものがありましたか?

約1,400件の意見が寄せられ、データ入力と分類だけでもかなりの業務量でした。意見をもとに修正を加えた例として、誤乗(一般の列車と間違えて京王ライナーにご乗車されること)防止対策の強化が挙げられます。具体的には、駅ホームと車内において「全席指定制」であること放送したり表示したり、「接近メロディ」を京王ライナー専用の特別なものとしたり、車内BGMを導入したり、といった取組につながっておりまして、普段お客様の意見をその場で聞いている現場の意見は欠かせないものでした。

専用券売機について

【Q】専用券売機を開発する中で画期的な点があれば教えてください。

運行状況に合わせて座席指定券の発売時間を柔軟に変えられる点です。
ダイヤ乱れ等で定刻通りに発車できない場合でも、予定時刻でバサっと発売終了するのではなく、自動的に発売終了タイミングを延長する仕組みを導入しました。
これは、「券売機を信号システムと連係させる」という部門を超えた協力による工夫で実現させたものです。

京王チケットレスサービスについて

  • 【Q】京王チケットレスサービスでは専用券売機にはないメリットがあるんですよね。

    まず何といっても専用券売機に並ばずにどこでも買えること、また実際の券に引き換える必要もなくご乗車頂けること、そしてご希望の席をシートマップから選べることが大きなメリットです。できるだけ多くの方にご利用頂くため、とにかく「誰でも迷わず簡単に操作できること」を重視し、画面のデザインには工夫を重ねました。また、お客様の大切なクレジットカード情報をインターネット上でお取扱いすることとなりますが、これも鉄道部門では初めての仕組みでしたので、細心の注意を払ってシステム構築を行いました。

  • 写真

最後に…

  • 【Q】これで社員へのインタビューは最後になりますが、これから京王ライナーに乗車される方や、すでにご利用いただいている方に向けて一言いただけますでしょうか?

    京王チケットレスサービスや専用券売機をはじめとした機器だけでなく、係員が行う業務の仕組み、それら全てにおいて「お客様に気持ち良くご利用いただく」ことをモットーに、関係者一丸となって作り上げてきました。 2月22日に無事にサービス開始を迎えることができましたが、これはゴールではなく、まだまだスタートを切ったばかりだと考えています。 今後もよりよい仕組み作りに努めて参りますので、京王ライナーをどうぞ末永くご愛顧下さい。

  • 写真
top
 Loading...