道路渋滞に苦しむ路線バス
マイカーの急速な普及により交通渋滞が発生し、バス運行の乱れが起こるようになると、近距離利用者の「バス離れ」となって収益が悪化しました。こうした状況のなか「バスの復権」を目指して、1970年以来「乗りやすく信頼されるバスに」をスローガンにサービス強化運動を展開しました。
その一環として、1970(昭45)年12月にわが国初の大型3ドアワンマンカーを導入し、輸送力を増強しました。また、1976年に路線バスでは都内初の冷房車を運行させました。この他、バス専用レーン・バス停のあんどん型ポールの採用や上屋の設置・バスの接近を知らせるバスロケーションシステムの導入などの施策に取り組みました。
また、1980年4月には、都市生活のニーズによる深夜帰宅対策として、「深夜バス」の運行を開始したほか、10月には早朝の利用促進対策として、始発時刻を15〜30分繰り上げました。