コンプライアンス・リスクマネジメント

コンプライアンス

京王グループにとっての「コンプライアンス」とは、「法令遵守にとどまらず、社会の規範やルールまで含めて遵守することで、社会の期待に応える」ことであると考えています。また、京王グループでは、「京王グループ理念」において「信頼のトップブランド」を目指すことを掲げ、この理念をコンプライアンスの観点から実践するための指針である「京王グループ行動規範」および行動規範を実践していくポイントである「5つの視点」について、研修などを通じて社員一人ひとりに周知徹底を図り、コンプライアンス意識の向上に努めています。

京王グループ行動規範

「信頼のトップブランド」になるため、私たちは以下のとおり行動します。

  • 企業活動を通じて社会に貢献します
    • お客さまの幸せな生活に資する商品・サービスを提供します
    • 常に商品・サービスの品質、安全性の向上を追求します
    • 適時適切な情報開示に努めるとともに、お客さまの声を事業活動に活かします
  • 法令・社内規程を遵守し、健全・公正な企業活動を行って、企業価値の向上に努めます
    • 全てのステークホルダー(お客さま・株主・取引先・社員などの関係者)に対して、相互に適正な利益を確保できるよう互いを尊重します
    • 法令を正しく理解し、法令に則った手続きを行うことで、公的機関等と適切な関係を維持します
    • 反社会的な組織、人物に対しては断固とした姿勢で臨みます
    • 知的財産や情報の取扱いに細心の注意を払います
    • 社員個人の権利を尊重し、社員同士が信頼しあえる風通しの良い職場づくりをします
  • 社会の一員としての責任を果たします
    • すべての人にやさしい環境づくりを進めます
    • リサイクル、省エネなど環境保護に積極的に取り組みます
    • 社会に貢献し、社会と共に発展するための活動に取り組みます
    • 社会の変化に対応し、よき企業市民であるためのチャレンジをしつづけます

京王グループで働くひとりひとりが行動規範を遵守する責任を負っています。
また、行動規範に沿わない行為は直ちに是正する必要があります。
行動規範に反するような行為を見聞きしたり、少しでも疑問が生じたら、ヘルプラインあるいはコンプライアンス・リーダーに相談してください。
そうすることもまた、行動規範を活かしていくために、あなたに課せられた責任の一つです。
企業の持続的成長にとって、組織の透明性、公明性を高めていくことが必要であり、あなたの速やかな情報伝達は不可欠なことです。

5つの視点
あなたは、業務を行うとき、
京王グループ行動規範に則った行動ができていますか?

あなたの行動は...

  • お客さまの安全・安心を第一に考えていますか?
  • 「京王」のイメージを損ないませんか?
  • 家族や親しい友人に胸を張って言えますか?
  • 新聞やテレビに出ても大丈夫ですか?
  • これくらいなら許される、と思っていませんか?

コンプライアンス意識の浸透

当社では、新入社員から役員までの全社員に対し、コンプライアンス研修を継続的に実施しています。また、京王グループ全体のコンプライアンス意識の向上を図るため、コンプライアンスに関する啓発ツール類を活用しながら、グループ各社の従業員を対象に研修を行っているほか、時事的な話題等をテーマにしたコンプライアンス・トピックスを定期的に配信し、京王グループの全従業員に対し、啓発を行っています。

内部通報窓口

京王グループでは、コンプライアンス上の問題の早期発見と解決を図るため、グループ全体の内部通報窓口である「京王ヘルプライン」を設けており、京王グループ各社のパート・アルバイト・派遣社員などを含む全役職員が利用することができます(取引先、退職1年未満の方含む)。通報したことにより報復などの不利益な取り扱いを受けることがないよう、京王ヘルプラインに関する規程や各種啓発物にて通報者の保護について明確にし、徹底しています。受け付けた通報のうち、コンプライアンス上の疑義があるものは速やかに調査を行い、適切な対応を行っています。

リスクマネジメント

京王グループでは、「信頼のトップブランド」にふさわしい適切なリスク管理活動を実施するため、「京王グループリスク管理方針」を定め、リスクの低減および発生防止を目的とした体制を整備しています。

京王グループリスク管理方針

リスク管理委員会は、以下の原則に基づいて、「信頼のトップブランド」にふさわしい適切なリスク管理活動を実施します。

  1. 公共性の高い鉄道事業を含む幅広い企業活動を行っている企業グループとして、「お客さまの安全」を当社のリスク対策における最重要課題と認識し、必要な対策を検討、実施します。
  2. 事故発生防止のための対策にとどまらず、事故が起きた場合の被害拡大防止に向けた対策を検討、実施します。
  3. 事業環境の変化や、発生した事故・事件に関する情報などリスクに関する情報の収集に努め、リスク対策の継続的改善・見直しを行います。
  4. リスクに関する定期的な研修等を通じて従業員のリスク意識の向上をはかり、実効性あるリスク対策を実施します。

以上

リスクマネジメント体制

京王グループのリスクマネジメント体制は、平常時の体制と危機発生時(発生の恐れがある時を含む)の体制の2つからなっています。平常時は、コンプライアンス委員長が兼任するリスク管理委員長のもと「リスク管理委員会」を定期的に開催し、リスク対策重点項目の設定や対策の実施状況の確認、リスクマネジメントに関する活動報告などを行っています。危機発生時は当社の社長を本部長とする「危機管理本部」を設置し、速やかに対応します。

  • リスクマネジメント体制(平常時)

    リスク管理委員長 - リスク管理委員会 - リスク管理小委員会 - リスク管理分科会(テーマ別)
  • リスクマネジメント体制(危機発生時)

    危機管理本部長(代表取締役 社長執行委員) - 危機管理副本部長[取締役 常務執行役員以上] リスク管理委員長 - 危機管理事務局 - 各社危機管理体制 各部長各部管理担当課長 対策委員