まちづくり・暮らし
地域の視点、生活者の視点、両者にとって持続可能な「まち」と「暮らし」を追求していきます。
京王グループのまちづくり
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- 沿線拠点のまちづくり
(ハード・ソフト) -
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ハード
- 新宿、橋本、京王多摩川等の再開発
- エリアの新たな価値の創造、沿線への還元
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ソフト
- 行政・地域・外部プレイヤーとの連携、共創
- エリア資源の活用、コミュニティの形成
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- 沿線拠点のまちづくり
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- 沿線内での移動需要創出・
生活サービス提供 -
- エリアの魅力発信を通じた沿線内外からの集客・移動需要促進
- 生活圏内の回遊性・利便性向上
- 生活サービスに関わるグループ事業
- 沿線内での移動需要創出・
沿線拠点のまちづくり(ハード・ソフト)
ハード・ソフト一体となったまちづくりを鉄道会社ならではの長期視点で進め、まちとの共生・発展の実現を目指します。
新宿エリア
新宿駅西南口地区開発計画については、2023年4月に南街区既存建物の解体工事に着手しました。また、2023年8月2日には南街区および京王線新宿駅改良工事の推進について、概要を公表するとともに、2024年4月に京王線新宿駅改良工事に着手しました。
当社にとって新宿エリアは、鉄道・百貨店・ホテル等の主要事業が集積する最重要拠点と考えており、「次の100年をつなぐ京王グループの象徴」とする開発計画として、共同事業者である東日本旅客鉄道(株)とともに本計画を推進しています。
高尾エリア
- 自然環境や観光資源としての魅力最大化
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高尾エリアにおいては、高尾599ミュージアムの運営受託(2015年8月~)、京王高尾山温泉/極楽湯の開業(2015年10月)など、様々な楽しみ方を提供することで、エリアの魅力向上に取り組んでいます。
2021年7月には、「ホテル」「飲食」「アクティビティの拠点」となる施設として、体験ホテル「タカオネ」を開業いたしました。団体での合宿や研修にもおすすめのアクティビティが体験できるほか、ワーケーションやコミュニティの拠点としても利用できます。また、高尾山口駅前広場も活用しながら地元事業者やアウトドア系企業などと連携したイベントの実施や、インフルエンサーと協業した企画を行い、高尾エリアでの体験価値を高める取り組みを行っています。
- 地域プレイヤーとの共創
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2024年4月には、京王高尾線高尾駅前に所有するビルを「KO52 TAKAO」としてリノベーションのうえ開業しました。飲食・ラウンジフロアと個商い事務所フロアから構成され、高尾で酒類製造・飲食事業を営む高尾ビール(株)を事業パートナーに迎え、「個商いが地域と出会うビル」をコンセプトに、地域活性化に取り組んでいます。様々なイベントや個商い事業者の方との共創を行いながら、高尾エリアに住む人と商う人とのコミュニケーションを誘発し、街の豊かさの一助となることを目指しています。
橋本エリア
リニア中央新幹線の開通に向けて橋本駅の周辺では、3つの鉄道駅、駅前の交通広場、南北のまちをつなげて人々が回遊しやすい動線とし、駅とまちが融合した「駅まち一体のまちづくり」を目指しています。相模原市の策定したまちづくりガイドラインでは、京王駅移設を前提としたまちづくりが計画されており、駅を起点として利便性の向上と賑わいを形成し、歩いて楽しいまちづくりの実現に向けた検討や関係者協議を進めています。
世田谷エリア
事業主体である東京都および世田谷区・渋谷区・杉並区とともに、京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業を実施しています。2024年度からは上北沢駅付近の第5工区で鉄道工事に着手し、全工区で工事を進めています。引き続き、用地取得および仮線準備工・高架橋の構築などを進めます。
この事業が完了すると、笹塚駅から仙川駅間の約7.2kmが高架化され、25カ所の踏切が廃止されます。これにより、道路と鉄道それぞれの安全性が向上するほか、交通渋滞の解消や、鉄道によって分断されていた地域の一体化が図られます。
調布エリア
京王多摩川駅徒歩1分に立地する、旧京王フローラルガーデンアンジェ跡地ほか社有地を含む約2.8haの敷地において、土地区画整理事業により、道路の新設や既存道路の拡幅、公園の整備を実施します。
本開発の事業敷地内では、広場や歩行者空間を整備するほか、集合住宅、商業店舗、保育園、事務所、調布市福祉施設など多様な用途からなる、計3棟の建物を開発し、「住み継がれる、暮らし継がれる街」を目指して、京王グループとしての新たなまちづくりに取り組んでいきます。
聖蹟桜ヶ丘エリア
2020年度以降、国交省の登録を受けた「聖蹟桜ヶ丘かわまちづくり計画」に基づく、多摩川河川敷エリアの活性化を多摩市や地元と連携して進めております。2023年9月には、当社と地元商店会、東京建物(株)を中心に「一般社団法人聖蹟桜ヶ丘エリアマネジメント」を組成し、多摩市との連携協定に基づき、多摩川河川敷芝生広場「せいせきカワマチ」の活用をはじめ、まちの活性化施策を推進しています。
また、多摩川河川敷に隣接する商業施設「サクテラスモール」内に会員制アウトドアフィットネスクラブ「RIVERPARK聖蹟桜ヶ丘」を2023年10月にオープンし、多摩川でのSUPやヨガなど屋外空間でのアクティビティサービスの提供を行っています。
下北沢エリア
- 地域価値を沿線価値へ「ROOOT」
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2023年10月、KEIO AREA OPEN INNOVATION PROGRAM「ROOOT(ルート)」を下北沢を舞台に開始しました。
スタートアップ企業をはじめとした外部パートナーとの共創により地域の課題解決や価値創出を目指す、エリアを起点とした事業共創プログラムです。
「地域価値を沿線価値へ」をコンセプトに、70件の応募の中から5件の提案を採択しました。
移動需要創出・生活サービス提供
沿線拠点のまちづくりと並行してライフスタイルに応える生活サービスを提供することにより、京王沿線の暮らしやすさを向上させるとともに、移動需要を喚起する施策を通じて新たな京王沿線の魅力を発見してもらい、豊かで幸せな暮らしを実現します。
移動需要創出
- スポーツを通じた地域活性化
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沿線で開催されたバスケットボール大会「女子日本リーグ(Wリーグ)プレーオフ」や中学・高校生の全国大会などとの連携を行いました。また、府中市に本拠地を置くラグビー2チームの直接対決「府中ダービー」に協賛したほか、包括連携協定を締結するJリーグのFC東京と共同で当社冠試合「京王電鉄Day」を開催するなど、グループや地域関係者と連携してスポーツを通じた地域活性化に取り組んでいます。
京王沿線での大会告知のほか、会場では抽選会等のブース出展を実施し、大会を盛り上げました。また沿線在住の小・中学生の観戦招待など、大会開催により移動需要創出と地域活性化だけでなく、スポーツを通じた青少年の教育貢献という中長期的な観点での沿線価値向上にも取り組んでいます。
- eスポーツ/エデュテイメントによる新たな体験価値を提供
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eスポーツやデジタルコンテンツでの教育を通じて、多世代が交流・躍動するまちづくりに取り組んでいます。2024年3月に武蔵野の森総合スポーツプラザで「京王電鉄eスポーツ祭」を開催したほか、沿線でのeスポーツ体験会を開催。主催大会「KEIO CUP」では沿線だけでなく国内外の多くの方に参加・視聴いただき、若年層を中心とするeスポーツファンに熱気あふれる体験価値を提供しています。笹塚・調布のKEIO eSPORTS LAB.では、多様化する新たな学びを応援するため、プログラミング教室やフリースクールを開講。子どもたちが、「楽しみながら学ぶ」体験(エデュテイメント)を通じて、デジタル知識やコミュニケーション力などを培う場を提供しています。
※本取り組みは、「KEIO OPEN INNOVATION PROGRAM」を起点とし、株式会社TechnoBlood eSports等との協創により進めています。
- 京王グループで「クレジットカード等のタッチ決済」「QRコード認証」を活用した乗車サービスの実証実験を開始
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2024年3月25日(月)から京王電鉄の一部の駅において、「タッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)や、同カードが設定されたスマートフォン等」および「QRコード」※を活用した「高尾山きっぷ」発売の実証実験を開始しました。
多様化したライフスタイルとニーズに対応し、シームレスに、より便利に移動できる多様な乗車サービスの提供を目指しています。
※「 QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標となり、JIS・ISO規格です。
- 鉄道乗車ポイントサービス「京王トレインポイント」を開始
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テレワーク等の新たな生活スタイルをサポートし、外出機会を創出するため、京王線・井の頭線にご乗車いただくと乗車回数や乗車運賃に応じてポイントが京王アプリ内に貯まる鉄道乗車ポイントサービス「京王トレインポイント」を開始しました。特に子育て世帯のお出かけを応援するため、お子さまが小児運賃でご乗車する場合はご乗車ごとに乗車運賃の50%の「トレインポイント」を付与するサービスとしました。
- 屋外アスレチック「HUGTRATOPS(ハグトラトプス)」
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「キッズパークたまどう」エリアで運営する「京王あそびの森 HUGHUG<ハグハグ>」のリニューアルを実施し、都内初の屋外アスレチックタワーと日本最大のキッズコースからなる新アトラクション「HUGTRATOPS(ハグトラトプス)」を新設しました。今後も多摩動物公園駅エリアを持続的に発展させ、沿線におけるレジャーエリアの確立を目指してまいります。
多世代の暮らしを支える生活サービス提供
- 子育て支援
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京王グループの保育所「京王キッズプラッツ」「サクラさーくる」は家庭的な雰囲気の中、お子様一人ひとりの発達や気持ちに寄り添い、豊かな成長をサポートします。現在沿線で11か所の保育所を運営しています。
- 地域高齢者を支える
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介護付き有料老人ホーム「アリスタージュ経堂」や、サービス付き高齢者向け住宅「スマイラス聖蹟桜ヶ丘」といったシニア向け住宅事業を通じて、充実したシニアライフを提供しています。