まちづくり・暮らし

地域の視点、生活者の視点、両者にとって持続可能な「まち」と「暮らし」を追求していきます。

京王グループのまちづくり

京王線の主要駅(新宿、下北沢、聖蹟桜ヶ丘、京王多摩川、橋本、高尾山口)と京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業を示した路線図。新宿駅付近と聖蹟桜ヶ丘駅付近と高尾山口駅付近の写真。

  • 沿線拠点のまちづくり
    (ハード・ソフト)
    • ハード

      • 新宿、橋本、京王多摩川等の再開発
      • エリアの新たな価値の創造、沿線への還元
    • ソフト

      • 行政・地域・外部プレイヤーとの連携、共創
      • エリア資源の活用、コミュニティの形成
  • 沿線内での移動需要創出・
    生活サービス提供
    • エリアの魅力発信を通じた沿線内外からの集客・移動需要促進
    • 生活圏内の回遊性・利便性向上
    • 生活サービスに関わるグループ事業

沿線拠点のまちづくり(ハード・ソフト)

ハード・ソフト一体となったまちづくりを鉄道会社ならではの長期視点で進め、まちとの共生・発展の実現を目指します。

新宿の再開発

当社が東日本旅客鉄道(株)と共同で推進する新宿駅西南口地区開発計画については、2022年11月9日に都市計画決定の告示がなされたことを受け、南街区既存建物の解体工事に着手しました。

当社にとって新宿エリアは、鉄道・百貨店・ホテル等の主要事業が集積する、当社最大の最重要拠点と考えており、「次の100年をつなぐ京王グループの象徴」とする開発計画として推進しています。

駅を核とした拠点開発

聖蹟桜ヶ丘エリア

聖蹟桜ヶ丘では、都市利便性や自然あふれる快適性を併せ持った街の良さを活かしながら、多摩市や近隣事業者、地域にお住まいの皆様と共に、エリアマネジメントの視点を持って、当社所有地だけではなく周辺エリア全体の活性化を目指して検討を進めています。

多摩川河川敷でのリバーSUP
多摩市との共創

2020年3月、多摩市による「聖蹟桜ヶ丘かわまちづくり計画」登録以降、地域の自治会や団体、当社を含む周辺事業者と、多摩川河川敷の活用に向けた議論を重ね、2022年8月にはこのメンバーによる「聖蹟桜ヶ丘かわまちづくり協議会」が発足しました。

2022年10~11月、2023年5~6月には、多摩市と当社が共同事務局を務め、水辺のある豊かな日常づくりを目指し、河川敷におけるルールづくりや持続的な利用検討を進めるため、リバーSUPやアウトドアオフィス、ドッグランなどの社会実験を行いました。

ミカン下北にある「SYCL by KEIO」
下北沢エリア

2022年7月に全面開業した「ミカン下北」では、商業施設の運営に留まらず、これまで下北沢にあまりなかった「働く」という要素を呼び込む場としてコワーキングスペース「SYCL by KEIO」を運営しています。

ミカン下北を起点に、下北沢の様々な人や企業と積極的に関わりを持ち、情報発信やイベント実施等、下北沢を魅力的にするための活動を実施してまいります。

地域プレイヤーとの共創

「SYCL by KEIO」を中心に出会ったプレイヤーと大小様々なチャレンジ(“コト”)を起こしていくために、「下北妄想会議」という共創プログラムを実施しています。誰かのやってみたいことを下北沢の街とつなげ、アイデアや妄想を発散するきっかけや出会いの場として開催し、延べ100人以上の参加、200以上の妄想から、具体的な取り組みにもつながっています。ミカン下北を起点に下北沢で「多様な人々が交差することで、新しいチャレンジが生まれ、チャレンジを見に来街する人が増えるという連鎖」を生み出すことでまちの魅力向上を目指していきます。

高架橋構築箇所(明大前駅付近)
京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業

事業主体である東京都および世田谷区・渋谷区・杉並区とともに、京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業を実施しています。2023年度は、引き続き用地取得や仮線準備工・高架橋の構築などを進めています。この事業が完了すると、笹塚駅から仙川駅間の約7.2kmが高架化され、25カ所の踏切が廃止されます。これにより、道路と鉄道それぞれの安全性が向上するほか、交通渋滞の解消や、鉄道によって分断されていた地域の一体化が図られます。

KEIO 春のビールまつりの様子
商業施設運営を通じた暮らしやすいまちの実現

運営する駅ビル等の商業施設は、ショッピングに留まらない「まちのコミュニティ拠点」として、お客さま・地域・テナントがリアルにつながる場となることを目指しています。

2023年4月には京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターで「KEIO 春のビールまつり」を開催し、京王沿線や多摩地域に所在するブルワリーが集合し、クラフトビールを楽しむイベントを開催しました。

今後もお客さまがワクワクするイベントの開催やくつろげる場所づくりなど、まちに求められる機能を提供し続けてまいります。

移動需要創出・生活サービス提供

沿線拠点のまちづくりと並行してライフスタイルに応える生活サービスを提供することにより、京王沿線の暮らしやすさを向上させるとともに、移動需要を喚起する施策を通じて新たな京王沿線の魅力を発見してもらい、豊かで幸せな暮らしを実現します。

移動需要創出

第24回Wリーグプレーオフ表彰式 ⒸW LEAGUE
スポーツを通じた地域活性化

バスケットボール女子日本リーグ「Wリーグ」の年間チャンピオンを決めるプレーオフ大会の冠協賛を行い、世界レベルの試合を沿線で観戦いただく機会を提供しました。来場者にエリアの魅力やグループ会社の取り組みを知っていただくきっかけとするため、グループ会社によるキャンペーンや観戦チケット提示で優待サービスを受けられる調布市内約180店舗との連携施策などに加えて、会場内において京王百貨店のミニ駅弁大会や地元企業とWリーグのコラボ商品を販売するなど、スポーツをきっかけとした移動需要創出や地域の活性化に取り組んでいます。

沿線を舞台にした「小説×街歩き」体験コンテンツ「いつも駅からだった」

「KEIO OPEN INNOVATION PROGRAM」の採択企業である株式会社休日ハックと共同で「小説×街歩き」体験コンテンツ「いつも駅からだった」の実証実験を2023年3月から実施しています。

「いつも駅からだった」は小説家の岩井圭也氏による、京王沿線の駅や街、実在する商店街・店舗などの地域コンテンツを取り込んだ「友情や家族の絆」をテーマにした物語です。

小説の追体験ができる内容や現地に行かないとわからない推理要素が盛り込まれており、新たな人流の創出に取り組んでいます。

多世代の暮らしを支える生活サービス提供

子育て支援

認可保育所・東京都認証保育所・企業主導型保育所「京王キッズプラッツ」は、家庭的な雰囲気の中、お子様一人ひとりの発達や気持ちに寄り添い、豊かな成長をサポートします。2022年4月には「京王キッズプラッツ桜上水」を開設しました。

アリスタージュ経堂 開業10周年コンサート
地域高齢者を支える

介護付有料老人ホーム「アリスタージュ経堂」ではバリアフリーの居室と魅力的な共用空間を有するシニアレジデンスで、生活サポートサービスや介護サービスなどの提供をしています。

サービス付き高齢者向け住宅「スマイラス聖蹟桜ヶ丘」では、快適な住み心地にこだわったバリアフリーの居室と24時間体制の有人管理により、シニアの自由で安心な暮らしをサポートしています。

移動販売

沿線地域(多摩市・日野市・八王子市・調布市・稲城市など)にて日常の買い物に不便なお客さまを対象に移動販売を行っており、多くのお客さまにご利用いただいています。

複合型カフェラウンジ「Lounge K」
複合型カフェラウンジ「Lounge K」

京王百貨店では2022年11月、リニューアルの一環としてスカイファーム株式会社、株式会社いいオフィスと協業し、カフェスペースとワークスペースの役割を併せ持つ複合型カフェラウンジ「Lounge K」を4階フロアにオープンしました。

「心地よく過ごせる自分時間」をテーマに「くつろぐ」「はたらく」「体験する」の3つの要素を兼ね備え、気分や用途によって日常的に使い分けて利用することができる複合型カフェラウンジとなっています。

2023年10月時点