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京王電鉄50年史

第2部 京王圏の拡大と圏外への進出(1969〜1986)

第1章 伸びゆく路線と安全対策

4 長編成化への取り組み

 京王線は1963(昭38)年に6両、68年に7両編成を運行させていましたが、さらなる輸送力増強が求められていました。しかし、新宿駅のホーム延伸が容易でなく、それまで4本あった線路の1本を閉鎖するなどにより、1975年10月に8両編成化を実施しました。

新宿駅10編成化工事

新宿駅10編成化工事

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 一方、1972年に京王線で初の20メートル・4扉車両6000系が入線し、車両自体の大型化により輸送力を増強しました。

 これにより、急行系列車は20メートル車の8両編成で運行されるようになりましたが、高まる輸送需要への輸送力増強対策として、急行系列車の10両編成化に着手しました。しかし、駅周辺での用地取得の難航など、苦労も多くありました。特に新宿駅については、交差渡り線の移設・これに伴う勾配の変更などの難工事となり、着工から3年後の1982年10月に10両編成化工事が完了し、11月から一部の急行系列車の10両編成化が実現しました。なお、京王多摩センター〜都営新宿線岩本町間の通勤快速については、一足早く1981年9月に10両編成運転を実施しています。

 1984年になると、普通列車のサービスアップを目的にステンレスカー7000系車両が登湯しました。これにより、京王線からグリーン塗色の車両が姿を消しました。なお、この年井の頭線も3000系車両に統一され、グリーンの車両は全廃となっています。

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