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前回中計(2022年度~2024年度)の振り返り

京王電鉄株式会社 代表取締役社長 社長執行役員 都村 智史の写真

 コロナ禍でスタートした前回中計期間においては、「まちづくりへの注力」 、「事業構造改革の推進」 、「稼ぐ力の強化」をテーマとした取り組みを推進してまいりました。その成果として、2024年度には過去最高の営業利益を達成するなど、大きな飛躍を遂げることができました。

今回中計の位置づけ

 当社グループは、「国内で最も活気とポテンシャルがあるエリア」「日本一安全でサービスの良い持続可能な交通」という長期的にありたい姿の実現に向け、2030年代に大規模投資を本格化してまいります。その入り口となる2030年度を重要な節目と位置づけ、2025年度から2030年度までの6年間を将来に向けて経営基盤を強化する期間として、新たな「京王グループ中期経営計画(2025年度~2030年度)」を策定いたしました。

今回中計の基本方針

 今回中計では「HIRAKU」をテーマに掲げ、京王グループの未来を切りひらくべく、沿線価値や企業価値向上に向けた取り組みを推進してまいります。
 まちづくりにおいては、大規模開発の推進に加え、外部パートナーとの共創などにより、『ハード/ソフト一体での「まちづくり」の推進』に取り組んでまいります。基盤である交通業においては、DX技術の活用等による安全性や生産性、サービスの向上など、『新たな時代に向けた交通の創造』を目指してまいります。また、成長領域である不動産業・ホテル業への注力に加え、事業別ROA管理の導入やキャッシュアロケーションを踏まえた株主還元の強化による資産・資本効率性の向上により、『事業成長と財務課題解決の両立』を実現いたします。そのほか、沿線を中心とした社会に対して事業活動を通じた貢献度合いを示すべく、実効性や進捗を管理できる新たなマテリアリティKPIを設定し、コーポレート・ガバナンス改革や環境負荷軽減など、『サステナビリティ経営の推進』により一層注力してまいります。
 以上により、京王グループ理念である「信頼のトップブランド」を目指して邁進し、お客様の幸せな暮らしの実現に貢献してまいります。

2025年5月

京王電鉄株式会社
代表取締役社長 社長執行役員

都村 智史