Special5つのテーマから読み解くKEIOのスタンス

ジョブローテーションによって
歩むことができる多彩なキャリア。
その意味を、一人一人が考えている。

04THEME

人としての成長を育むキャリア

京王電鉄の総合職は、「京王グループの経営幹部」を担うことが期待されています。
そのため、特定の分野でのみ仕事をするだけでなく、グループ会社への出向も含めて様々な経験を積んでもらう、
「ジョブローテーション」が活発に行われています。
多様な「実務経験」を積み重ねた3名の社員から、京王で歩むキャリアの意味を感じ取ってみてください。

事務系

一つの事業から見えるお客様は、
一つの側面から捉えたお客様の姿。
京王グループの多様な事業を通じて、
お客様の生活全体に寄り添っていく。

吉沢 晋一Yoshizawa Shinichi

株式会社 レストラン京王 経営管理部
2002年入社/理工学部化学科 卒

CAREER STEP
2002年京王プラザホテル札幌 経営管理部
2005年京王ビジネスサポート
2006年人事部 人事担当
2008年広報部 企画宣伝担当
2011年開発企画部 沿線事業担当
2013年レストラン京王 経営管理部・営業本部C&C担当

人への想いは、仕事に取り組む姿勢をつくる。
人との信頼関係は、プロジェクトを動かす。

ホテルやレストランなどのサービス部門から開発部門、さらには一般管理部門にわたるまで、私は京王グループの幅広い事業を、身を持って経験してきました。異動ごとにまったく異なる職種になり、その都度一から仕事を覚えてきましたが、その分、得るものも多くあります。
最初に配属された京王プラザホテル札幌では、仕事に向き合うときの基本的な態度がどのようなものであるべきかを知りました。サービスを極めるプロフェッショナルである現場の方々と仕事をともにしながら、お客様の期待や信頼に最高のサービスで応えようとする姿勢を目の当たりにしました。現場の方々のお客様への気持ちは、つねに感謝です。「ありがとう」を誰に対して、どのように形にするべきか。これは、ホテルサービスのみでなく、すべての仕事の根幹なのではないかと思います。
またもう一つ、開発企画部時代に経験した京王高尾山温泉プロジェクトにおいては、チームで仕事を進める上で必要なことを、身を持って経験しました。お客様からの期待値が高く、我々も強い使命感を持ってあたっていた仕事でしたが、その想いとは裏腹に、他部署との作業の足並みがなかなか揃わない場面があり、これまでにない困難を感じました。プロジェクトは一人一人の頑張りなくしては成しえませんが、個人の熱意や努力がバラバラな方向を向いていては、思うようには動かないことを痛感しました。関係者の元へ日常的に足を運び、全体会議などでは議論できない部分を丁寧に話し合いながら、一つ一つ丁寧に解決していくことで、プロジェクトはまとまっていきました。その過程で築き上げた信頼関係は、今の自分の大きな財産となっており、また別の仕事の場面でその人脈が活かされることもあります。

これまで身に付けてきた知識と経験で、
これまでにない価値を生み出していく。

現在出向しているレストラン京王では、カレーショップC&Cの営業課長を担当しました。レストラン京王は、カレー事業のほかにも、コーヒーショップ、レストラン、そば店など幅広い飲食事業を展開し、京王沿線のお客様の生活を「食」の部分で支えています。私はここで、これまでの経験を発揮しながら、新しいスタイルのカレーショップC&Cの店舗を新規に出店する、という新たなプロジェクトを起こし、沿線外にカレーショップC&Cダイニングという新しいコンセプトの店舗を展開しています。既存店とは異なる食材を使用したハイグレードメニューが味わえる東京ビッグサイト店と、「お酒が楽しめるカレーショップ」として生ビールやワイン、おつまみを用意する京橋店は、そのエリアで求められるC&Cの形を考えた結果です。
メニュー開発、食材選定、販促施策、オペレーションの確立、厨房・ホールのレイアウト設計など、新規プロジェクトを社内外の多くの関係者と進めていく中で、それぞれの担当者が抱える課題に耳を傾ける機会が多々ありました。それぞれと真摯に向き合い、良いモノをつくろうとする想いを、いかにまとめて最大化していくか。これまで培ってきたチームマネジメントの経験を活かしながら、これまでにないC&Cの新しい価値を生み出したいと思っています。

異動のたびに仕事を覚えるということ。
それは“振り出し”に戻ることではない。

京王グループが展開する多様なサービスを経験することで、やはり幅広い考え方ができるようになったと思います。たとえば私の場合、広報部で高尾山誘致の仕事をした後、京王高尾山温泉プロジェクトに携わり、さらに、温浴施設内の食事処を運営するレストラン京王に出向しました。高尾山にお越しいただくお客様に対し、異なる事業から接する機会を得たことで、お客様をより生き生きと、背景までイメージしながら捉えることができるようになりました。一人のお客様を、様々な側面からお迎えしたいという想いが、より充実したサービスにつながると思っています。
 また、新しい会社、部署に行くと、自分に足りないもの、知らないものを発見することができ、それが自分を成長させる原動力になると感じています。異動のたびに、また一から仕事を覚えるというのは、決して振り出しに戻るということではありません。これまで培ってきた経験や視点、人と人とのネットワークを、新たな立場から活かしながら、お客様と向き合うということです。会社も自分も沿線と一緒に成長していけるよう、沿線の人々の想いに寄り添いながら、様々な事業を通じて、沿線のお客様が楽しく幸せに人生を送ることができる環境づくりに貢献していきたいと思っています。

※掲載内容は取材当時のものです。

技術系

京王の事業を通じて、沿線の発展、
社会全体の発展を考える。
そのために、あらゆる視点と
柔軟な姿勢で挑戦していく。

内藤 博之Naito Hiroyuki

工務部 連続立体交差工事事務所
2003年入社/理工学部土木工学科 卒

CAREER STEP
2003年工務部 桜上水保線区
2004年工務部 施設管理所 軌道担当
2005年工務部 工事計画担当
2007年東京都 都市整備局 派遣
2009年工務部 工事計画担当
2014年開発企画部 新宿再開発推進室
2018年工務部 連続立体交差工事事務所

いま目の前にある課題から、これから起きる問題まで。
どれだけ多くの視点を持って考え抜けるか。

仕事をする上で私が心がけているのは、一つの視点に捉われずいかに視野を広く持ち、あらゆる視点から考えるかということです。部署異動はまさに、新しい視点を身に付ける機会になっています。
入社して最初の配属は、線路の保守業務を行う桜上水保線区、翌年には、軌道、土木、建築の維持管理を目的とする施設管理所に配属されました。京王電鉄をご利用になるお客様の安全・安心をどのように実現するか、各分野の技術者が協力し、日々セクションを越えて幅広い議論が交わされていました。見落としがちな「事故の芽」に気付くためには、様々な視点から何度も検証する姿勢が不可欠です。幅広い議論ができる環境に身を置いたことで、つねに多面的な視点を意識するようになりました。
 多面的な視点が求められるという意味では、開発企画部の新宿再開発推進室での仕事が印象に残っています。新宿駅は世界最大のターミナル駅としても知られていますが、駅周辺は施設更新時期を迎えていて、私たちは2040年代に新宿駅が果たすべき役割や街の将来像を思い描く必要がありました。世界の都市間競争が激化する中で、当社単体ではなく、新宿という街全体が持続的に発展できるシナリオを構築しなければなりません。数十年後の施策を考えるにあたっては、課題解決型の思考では不十分であり、未来洞察や仮説検証型の思考を身に付ける機会となりました。

「まずはあるべき姿を考えなさい。技術はその後について来る」
つねに目的に立ち返る姿勢が、柔軟な思考を可能にする。

多くの視点を持つことは、柔軟に考えることを可能にすると思っています。私は京王線連続立体交差事業の計画・設計について、約7kmにわたる事業区間の線路の平面・縦断線形や施工計画の検討業務に携わりました。そもそも鉄道設計を学ぶことからのスタートだったのですが、少し自信が付いてきた頃に、私が提出した計画について上司から質問を受けたことがあります。当時の私は、ある構造物が特殊な形状になっている理由について、施工条件などを理由に、身に付けてきた専門知識を用いて説明しました。しかし上司からはひと言、「まずはあるべき姿を考えなさい。施工技術などはその後について来る」という指摘が返ってきたのです。私はその時、専門知識が増えて自信が付いたことで、かえって視野が狭くなっていることに気が付きました。
 また、施工検討業務の中で、どうしてもコストも工期も目標値から乖離した計画となり、頭を抱えたこともありました。解決のために上司や同僚と議論を重ねていくうちに、もともと絶対条件と考えていた運行上の設計条件を外すアイデアが生まれました。関係部署との綿密な調整のもと、そのアイデアが採用されることになり、大きな達成感と感動を味わったことを覚えています。
あるべき姿を考えたり、前提条件を変えてみたりというアイデアは、細部に捉われている限り絶対に浮かびません。上司や同僚と相談しながら、可能な限り複数の視点を取り込むことで、柔軟に物事を捉え直す姿勢が生まれてくるのだと考えています。

“変わらない幸せ”のために、変化し続ける。
目の前の業務にあたりながら、つねに先を見る視点を。

私たちの使命は、京王グループをご利用いただくお客様に永続的に幸せを提供することです。急激な速度で変化する社会の中で、変わらない幸せを提供し続けるためには、目の前の課題に追われる後手の対応ではかないません。つねにこの先の世の中を見据えて行動する姿勢が必要です。
人口減少社会という未知の事業環境の中、後輩や子どもたちの世代の道しるべとなり、土台となるためには何をすべきか。これからの京王グループは、京王線の連続立体交差事業を始め、拠点整備や沿線の街づくりなど、あらゆる場面で挑戦の機会を得ています。そのどれもが、行政や地域などと連携しながら、既存の枠に捉われない新たな価値をつくり出す仕事です。私はこれまで、行政、設計会社、施工会社、同業他社、開発事業者、研究機関など、様々な分野の方々と議論を重ねてきましたが、振り返って思うのは、当社の利益だけでなく、世の中全体の利益を最大化する視点が極めて重要だということです。「自分だけ」「当社だけ」を考えることは、その地域や事業が持っているポテンシャルに制限をかけることにつながり、結果として競争力の低下を招く可能性があります。
私の場合、ジョブローテーションでキャリアを積むことで、物の見方や考え方、人脈などを培うことができたと思います。時代に即したあるべき姿や全体最適を追求しながら、目標に向かって最適な手段を的確に選択できる視点は、これからも私のテーマであり続けると思っています。京王の事業を通じて、沿線の発展、社会の発展に貢献できれば、これほど嬉しいことはありません。

※掲載内容は取材当時のものです。

事務系

一人一人の暮らしを
どこまで生き生きと思い描くことができるか。
京王の一員として、そして一人の人間として
より良いサービスを考えていく。

齋藤 壮志Saito Masashi

株式会社 京王プレッソイン チェーン本部
2003年入社/法学部政治学科 卒

CAREER STEP
2003年鉄道事業本部 計画管理部
2009年鉄道事業本部 鉄道営業部
2013年人事部
2018年京王プレッソイン 出向

幅広い業務を経験しながら、
つねにお客様のことを考え続ける。

私は、鉄道部門から一般管理部門の人事部への異動を経て、現在はグループ会社へ出向というキャリアを歩んでいます。その過程で、予決算管理や投資管理、事業計画編成といった「計数管理」と要員管理や採用・教育、人事制度設計といった「人事労務」の2つの職種を経験してきました。これまでのキャリアの中で、様々な部門、職種を経験しましたが、どの場面においてもつねに“お客様のために何をすべきか”を追求し続けることは変わらない私たちの使命だと考えています。
 当社が「住んでもらえる、選んでもらえる沿線」を目指すためには、顕在化したお客様のニーズを理解するだけでなく、つねに時代の変化を見据えながらお客様が理想とする暮らしを思い描き、この課題に京王電鉄全体で取り組み続けることが不可欠です。
鉄道営業部に在籍していた頃、私は現場のプロフェッショナルである現業社員とお客様サービス向上に向けたプロジェクトチームを発足し、徹底的にお客様の生の声を汲み取ることに注力しました。
鉄道事業は安全で安定した輸送サービスの維持に加えて利便性や快適性の向上にも努める必要があります。その中で、ゲリラ豪雨などの自然災害が増加傾向にある状況を踏まえ、異常時の運行情報をより迅速にお客様へ提供する必要性を感じ、社内外の関係者と協力して情報発信体制の強化を図りました。
総合職は現場で直接お客様の接客を行う機会が少ないため、お客様のニーズを肌感覚で把握することが困難でしたが、現業社員の意見に耳を傾け、電話やインターネットで寄せられるお客様の声をともに分析することにより、本社・現業が一体となってプロジェクトを推進することができたと思っています。

会社全体をシームレスにつなぎ
お客様の声に寄り添う。

現在は、グループ会社である京王プレッソインに出向し、宿泊特化型ホテルチェーンの運営に携わっています。東京都心部に11店舗を出店し、総じてビジネスでのご利用が多いものの、店舗の立地や宿泊日などによってはレジャーや観光利用も多く、訪日外国人のお客様も年々増加傾向にあります。
私自身は、京王電鉄の鉄道部門に在籍していた頃と職位も変わり、会社経営の視点で収益や利益をどのように上げていくのかという意識を持って、より俯瞰的に会社全体を捉えていく立場にあります。しかしながら、お客様が今何を求め、今後どのようなサービスが必要とされるのかを考えて事業を展開していくことは、鉄道部門時代に取り組んだお客様サービスの向上における取り組みと根底的には同じです。現場目線を大切にし、社員の様々な意見に耳を傾ける姿勢はここでも活かせると思っています。実際、出向してから約3カ月間は新入社員と一緒に研修を受け、店舗でフロント業務などを経験しました。現在も店舗スタッフとの意思疎通を大切にしながら、お客様ニーズの把握やホテル運営のあるべき姿の検討を絶えず行っています。
京王プレッソインの「プレッソ」という言葉は、イタリア語で“そばに”とか“寄り添う”という意味です。宿泊料金以上のサービス、すなわちお客様の期待を超えるサービスを提供できているのか、常日頃からお客様の立場に立って自問自答し続ける姿勢を全社で共有し、社名に込められた想いをさらに実現していきたいと思っています。

自分自身の人間的な成長が
お客様を考える視点を育んでいく。

総合職は、将来の京王グループの経営を担うことが求められています。ジョブローテーションによって多種多様な部門・職種経験を積むことで、ヒト・モノ・カネといった経営資源をどのように有効活用すべきか、その判断基準の構築につながるものと考えています。また、活発なジョブローテーションがあるからこそ、社内外の様々な関係者との関わりや、自分にはない発想や想い・刺激に触れることができ、仕事だけでなく、プライベート面の充実、ひいては人間としての幅広い成長につながると感じています。
京王電鉄は、鉄道事業を中心に人々の生活に密着した事業を展開する企業です。沿線で暮らす方々や沿線外の方々など、ありとあらゆるお客様のライフスタイルを思い描き、また自分もその暮らしを送る一人の人間として京王のサービスをお客様の目線から考えることはとても重要です。私自身が様々なライフステージを経験し、様々な人々と交流することで、より深くお客様のことを考えられる視点を育んでいきたいと考えています。
自分の人間的な成長が、お客様へのより良いサービスにつながると信じて、世代を超えた「住んでもらえる、選んでもらえる沿線」づくりに貢献していきたいです。

※掲載内容は取材当時のものです。

Special Contents